ミトコンドリアと水素の関係
ミトコンドリアとは、人や動物の細胞の中で、
エネルギーを作り出している細胞内小器官です。
ミトコンドリアは、細長い棒状の粒子で、1個の細胞の中に数百個あります。
ミトコンドリアは、外膜と内膜という2枚の膜によって細胞質から隔てられています。
太古の昔、原始細胞の中に、呼吸能力のある細菌が入り込んで、
共生を始めたのがミトコンドリアの起源であると考えられています。
ミトコンドリアは、食べ物から取り出された水素を、呼吸によって取り入れられた酸素と反応させて、
その時に発生するエネルギーを使ってATP(アデノシン三リン酸)という物質を合成します。
ATPは、神経細胞が興奮したり、筋肉が収縮したり、肝臓が物質を合成したりする時に消費されます。
大量のATPは、細胞内に貯めておくことはできません。
そこで、ATPの必要量に応じてミトコンドリアは、水素や酸素をすみやかに反応させたり、
あるいはゆっくり反応させたりして、呼吸の速度を調節しています。
運動をすると呼吸や心拍が激しくなり、休むと次第におさまります。
これはミトコンドリアの活動を反映しているのです。
ミトコンドリアは37度という穏和な条件で水素と酸素を反応させています。
上手に反応させているとはいっても、どうしてもミトコンドリアの電子伝達系から電子が漏れます。
電子が酸素に直接わたされてしまうと活性酸素が発生します。
通常でもミトコンドリアは細胞内における活性酸素の主要な発生源になっています。
この活性酸素がミトコンドリアの蛋白質や脂質を攻撃します。
加齢とともに、ミトコンドリア遺伝子に変異が蓄積し、ミトコンドリアからの活性酸素の漏出が増大し、
それが細胞機能に悪影響を与えるという
「老化におけるミトコンドリア遺伝子変異蓄積説」
は、多くの観察から支持されています。
そのため、水素を取り入れる事によって、活性酸素の発生を減少し、
老化やガンなどの症状を抑制させるのです。
ミトコンドリアと水素が力を合わせる事によって、体を若々しく保ち、健康にもつながると言えます。