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ミトコンドリアの機能と働き

ミトコンドリアの機能と働き

ミトコンドリアとは、私たちの細胞の中にある小器官の一つで、細胞全体の10~20%を占めています。
細胞によっては、100~3000個のミトコンドリアが含まれており、さまざまな役割を果たしています。
その中でも最も重要な役割が、エネルギーを作り出す働きです。
ミトコンドリアでは、食事から摂取した栄養と、呼吸から得られた酸素を使って、
ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを放出する物質を作り出します。

 

ATPは、糖や脂肪をエネルギーに変えます。

 

近年の研究では、ミトコンドリアは、私たちの健康や老化と、
非常に深い関連があることがわかってきました。

 

年を重ねるにつれて、ミトコンドリアの量は次第に減っていきます。

 

また、ミトコンドリアには、質の良いミトコンドリアと、質の悪いミトコンドリアがありますが、
年をとったり、悪い生活習慣などが続いたりすると、質の悪いミトコンドリアが増えていきます。

 

それが、私たちの老化のスピードにも大きな影響を及ぼすのです。

 

ミトコンドリアの数が不足したり、質が低下したりすると、作られるエネルギーが不足します。

 

少ないエネルギーは、まず第一に呼吸や体温調節など、
生きるためにどうしても必要な部分に優先的に使われます。

 

この結果、若さを保つために働いている老化防止機能や、
遺伝子の修復作業などを行う長寿のためのシステムに、
エネルギーが十分に回されず、それらのシステムがちゃんと機能できなくなります。

 

それが、老いや、ガンなどの病気につながってくるのです。

 

つまり、ミトコンドリアの量と質をよくしてやることによって、
私たちは、エネルギーを作る能力をアップさせることができます。

 

それによって、体力がアップするだけでなく、
年をとってもなお若々しく、健康な体を維持することが可能になるのです。

 

脳の場合は、脳のミトコンドリアが増えると、脳が使えるエネルギー量がふえ、
認知症を予防するばかりではなく、集中力が増したり、
発想力が豊かになったり、脳の機能全体がアップするのです。